




語学の本質が垣間見えた瞬間 私は彼女との握手に祈りを込めることしかできなかった。 (2006.6.22)
本日はお気に入りのパンプスのリペアに横浜へ向かった。
私は横浜でシューズを買うのであれば
横浜そごうB1Fのモード・エ・ジャコモにまず行く。
モード・エ・ジャコモは横浜ルミネにも店舗があり
ルミネ店の方が私好みのラインやバッグなども取扱いがあるのだが
そごう店には秀逸なシューフィッターがおり
その場ですぐにシューフィッティングを行ってくれるので
まずそちらをのぞくようにしている。
(ルミネ店のスタッフももちろん好感が持てる方たちなのでご安心を)
先日もパンプスを買ったのだが
私はどうやら右足が若干小さくそのままでは踵が抜けてしまうので
中敷の下にパッドを入れてもらった。
雑誌を読んで待っていること5〜10分程度。
自分でパッドを敷くのとは違ってきれいな仕上り&履き心地に大満足で
さっそく愛用していた。
今年の夏は旅行やフォトトリップなど歩くイベントが多そうだったので
ブロンズが夏らしい3センチヒールの編みこみデザインの物を買った。
初日から靴擦れをすることもなく非常に快適であったのだが
何度か履いているうちに
靴を脱いでも右足親指付け根のしびれが引かないことに気が付いた。
いわゆる外反母趾の症状だ。
何よりも靴が生きがいの私にとっては大打撃である。(また大袈裟なものだが…)
私は靴は甲の浅いデザインが好きだ。
足指の付け根が見えるのがかわいいと思っている。
なので普段は指の付け根部分に靴がかかることはない。
しかし今回買ったパンプスはローヒールで編みこみのデザインなので
親指の付け根がかぶるくらいの履きこみがある。
そしてパッドを敷いてしまったので若干圧迫してしまったようなのだ。
そのうち慣れるのかもしれないと思ったのだが
信頼のできそうな方たちだったので
足を痛める前に買い物ついでに再度調節をお願いしに行った。
今回担当してもらったフィッターの方もとても丁寧で
何度かの微調整の末にだいぶ履き心地よく仕上げてもらった。
まだ今は腫れとしびれが引かないのでなんともいえないが
しばらく足を休ませて様子を見てみたい。
やはり市販のパッドでは対応できないところまでカスタマイズが可能なので
美しく健康的な足のお洒落を楽しみたいのであれば
信頼できるフィッターのいるショップは見つけておきたい。
そんなわけで接客業の鑑に触れてとっても上機嫌で
横浜を遊んでいたわけなのだが
桜木町・元町の方へ足を伸ばそうかと
平日の昼間だというのに混み合う改札を越えたところ
ある婦人に声をかけられた。
彼女はトランクを引き、切符を片手に戸惑った顔をしていた。
見るからに旅行者である。
西口、西口と片言に言うので私も引き返してわかる場所まで一緒に行くことにした。
シャネルのスポーツラインのようなパステルカラーを基調としたアクティブルックに
アクセサリやヘアスタイルも上品にまとめたその婦人は
まず、韓国人だと言った。
日本語はほとんどわからないようで
韓国語で何かを話しているのだが
様子からして旅には不慣れではなさそうだった。
しかし、西口で誰か待っているのだろうか。
見せてくれた切符は仙台から横浜市内という大雑把なものだった。
英語でわかってもらえるのかと思いつつも
おそらく乗り換えるのだろうその切符をさして「transfer?」と訪ねると
うなずきながら「チェンジ、チェンジ」という。
その後、目的の駅や乗り換える電車のあたりをつけて英語で語りかけてみたのだが
彼女はそれ以上の英語も理解できないようで
困惑しつつも笑顔をなんとか絶やすまいとしていた。
気がつけば韓国のお母さんは私の手をしっかりと握り締めていた。
不安だったのだろう。
そのお母さんをなんとかしてあげたくて
駅員さんにどの線に乗車可能な切符であるのか聞こうとしたところ
お母さんは私に申し訳なさそうに「大丈夫、大丈夫」という様子で手を横に振り
改札を出て迷いつつもしっかりとした足取りで雑踏に消えて行った。
最後にお母さんは私の目を見て手をしっかりと握った。
お互いがお互いの国の言葉で交わした。
「ありがとう」
「どうかお気をつけて」
お母さん、無事にたどり着けますように。
そして、日本人の皆さんお母さんをよろしく。
そんな気持ちでしばらくお母さんの消えていったあたりから
目を離せなかった。
お互いの手から感じた温もりは
問題解決以上の何かをもたらしたに違いないのだけれど
私に韓国語という言語があったなら、と思わざるを得なかった。
自分で言うのもなんだが、私は語学ができると思っている。
しかし私の持っている言語は、日本語と日常英会話くらいなのである。
同じ人間として
ささやかながら困っている人の力になりたい。
そして、行ってらっしゃいの一言くらい言ってあげたいなと思うのだ。
やりかけの英語・中国語と今日出会ったお母さんの母国語である韓国語と
大好きなフランス語を30歳までにマスターすることにする。
目指せ、フィフスリンガル。

人間にこういう情感がある限り 現実が全てバーチャルリアリティに 取って代わられることはない。 (2006.6.15)
ずっと迷っていたことがある。
今日、竹林に佇んでいたら決まった気がする。
創作は仕事にしない。
私は強く賢い女性として生きていきたいと思っているわけではない。
強くて賢いことは時には必要なのだけれど
そんなプライドなんてない。
それに、経験をしておいたほうが良い程度の気持ちでは
創作を仕事にすることはできない。
創作を仕事にしたいという強い意志がないと無理だ。
お菓子作りにも見えるように
ものをつくることは私の中でとっておきのことだ。
ものを作ることに託した気持ちが感動を生み出すもとであり
決して、技術の鍛錬・経験ばかりが動かしているのではない。
感情の針が振り切れることが原動力だ。
もし、将来大切な人から力を貸して欲しいと言われたら
私は喜んで協力しよう。
それは紛れもなくとっておきの瞬間に決まっている。
例えそれまで準備をしていなかったとしても
そのときに私の感じ取る全てが感動を生み出すはずだ。
今までだってそうだった。
感動のスペクタクルを生み出すためにしていたことなどあっただろうか。
だから、その大切な瞬間のためにも楽しいことをして生きていよう。
心の針が素直に振れるように。
逆に、そうでなければ私のとっておきの力は発揮できない。
イヤなことはしなくてもいい。
そういえば、柔らかな明かりが燈る地下でそう助言を受けたことがあった。
私は望む。
自分にとって大事なものであるのはわかるのだけれど
好きなのかがわからなくなってしまった。
関係性を認識することばかりではなくて
もっと接することでの喜びや心地よさを実感したい。
憎しみや怒りも含めて。

速報 (2006.6.12)
私はサッカーはごく稀に友人らがやっているのを
眺めてみたりするだけである。
なので、当然のごとく、いや、大変なことに
ワールドカップが始まっていたことを知らなかった。
したがって、兄のために日本戦を録画するという任務の直前まで
「ところで〜、日本戦っていつ〜?」とかいうノリだったのだ。
旅行中の兄がうっかり録画予約を忘れて母に頼み
私は母から電話で聞いたのだが、その電話の要旨は以下である。
「(私が2日前にかけた電話に対して…)
なにー?電話かけたー?え?かけてない?あ、そう。
そうそう、冷蔵庫の豚肉は今日までに使ってっておばあちゃんに言って。
雨が降るかもしれないからいつまでも寝てないで外には気をつけんのよー。
そう言えばおにいちゃんが日本のサッカー録画しといてほしいって。
あ、今日どっか出かけるなら、『天然酵母の塩パン』買ってきて〜」
一体何が重要な情報なのか全くわからないではないか。
てっきり2日前の着信履歴を今日まで気づかないうっかりママのたわごとだと
適当に聞き流してしまった。
そして、ワールドカップが始まっていることを知らない私は
試合開始小一時間前に友人から
「開幕式は先週の金曜で日本戦は今夜22時から」と聞くまで
今日中に録画をしないといけないことに気がつかなかったのだ。
『天然酵母の塩パン』を買いに来ていた私は
慌てふためき、注文したてのコーヒーをチュウチュウと飲み干し
よくわからないのでムダに180分のビデオテープを買ってバスに飛び乗った。
バスの中でまずすることがあった。それはシュミレーションである。
私には録画ができないという致命傷があった。
こう見えて機械音痴だ。
取扱説明書を見たことがない機器はほとんど使えない。
予約録画は9割無理なので、22時になったと同時に
録画ボタンをポチッと押す方法しかない。
ということは、時報を聞かないといけないのだろうか?
待て、時報は何番だ?
いや、別に22時きっかりに録らなくてもいいんでは。。。
兄もそこまで情けのない人間じゃないだろう。。。
しかし、その方法で録り始めたらテレビは消していいのだろうか。。。?
チャンネルはまわしちゃいけないだろう。。。(※)
などと慎重に録画(ボタンを押し下す)シーンをシュミレーションした。
※どうなんですか?
テレビ消していいんですか?チャンネルまわしてもいいんですか?
そして、いよいよ家について、テレビの前に小走りに駆け寄った。
すると、またもや信じがたい事実が発覚した。
テレビの下に据え付けられていた機械は、DVDレコーダだった。(ドーン!)
ビデオテープ入らないし。
DVDメディア持ってないし。
もう時間ないし。
ママー、DVD買って帰ってきてー。
***
そんなてんやわんやの末に
先ほど、どうやら無事に録画が完了したらしい。
一番初めに開けた引き出しの一番上にあっさり取扱説明書が見つかり
どうにか調べて案外手軽に録画することができた。
私は、取扱説明書を開くそのときまで
最近のDVDレコーダはHDD搭載が当たり前であり(もれなくうちにある機種もそうだ)
番組をHDDに録るのだから録画時にDVDメディアは必要がない
ということに気が付かなかった。
このことは家族には秘密にして、今度から
「録画なら私やっとくけど? 操作? できるに決まってるジャン」
とか言ってみようと思う。

キレイな水がカラダを循環している実感と ストレスフリーなライフスタイル。 (2006.6.11)
私は1日2リットル程度の水を飲むようにしている。
ちょうど今から10年前に水を飲む習慣をつけようと思った。
初めは頭が痛くなって苦しくて仕方なかったが
1週間もすれば逆に水を飲まないと調子が悪い感じがするところまで慣れてしまう。
しかし、意識をしていないとなかなか続けることはできず
数年に一度ハタと思い返して飲み始めては
いつの間にか飲まなくなるというのを繰り返してしまった。
今回は水を飲み続けて半年は経ったので結果もでてきた。
そもそも、水を飲むと何が良いのかといえば、主に以下のようである。
●老廃物を流し、疲れにくくなる
水分を十分にとることにより、利尿が促進される結果
体内の老廃物がすばやく排出されやすくなり疲労感やストレスを軽減される。
●肌がきれいになる
当たり前のことながら、お肌の水分不足はスキンケアだけでなく
飲む水が不足することでも起こる。
皮膚には72%も水が含まれているそうで
細胞や血管には、常に水が流れ老廃物などを流しているのだ。
うるおいのある美しい肌を保つには皮膚の内部からも水を与えることが必要だ。
●新陳代謝が活発になる
代謝活動には水を必要とするため
活動の活発な筋肉や脳には多くの水が含まれている。
この水が不足すると筋肉の代謝活動も脳の動きも低下し
体脂肪の燃焼が十分行えなくなる。
このほかにもいろいろあるようだが
これらのことには実感として効果があると感じられる。
以前はなんとなくだるいということがよくあったが
最近は風邪などで体調を崩していなければまずだるいということはない。
そして美容部員のお姉さんとのカウンセリング中にも
「肌の悩みはありますか?」の「な」あたりで
「あります!!」と即答してしまうことがなくなり
全体的に底上げされて、特段相談するほど困ったりはしていない。
(しかし、「う〜ん、そうですねぇ、ちょっと化粧崩れが気になるかも」と言っては
ムダに新商品のサンプルをもらいこんで商品研究をしてみたりしている)
カラダがすっきりしている感じがするので新陳代謝もよくなったのだろうと思う。
どうやら私にはプラスになっているようだ。
こういう決まりごとを作る行為自体も自分にとってプラスに働いていると思う。
簡単な戒めをつくり、気休めの「計画と実行」によって
心の老廃物も流しだしてしまおうという算段なのだ。
そしてモノ好きな私にとってBRITAを愛用することにも癒されている。
うちの水道栓元にはアルカリイオン水が出る装置がつけられているので
浄水器は必要ないのだが、ジャーに入れ替えて部屋で保管するのも
衛生的にきちんとしたものでないとなんとなく心もとなかった。
しかし、BRITAはフィルター自体に抗菌作用があるらしく
常に浄水した水がフィルターと接していれば雑菌の繁殖を抑えるというので
大助かりなのだ。
味に関してもはやり水の雑味が消えまろやかだ。
長い目で見て無理のない生き方をするためにも
一つの決まりごととして楽しみながらカラダを潤していきたい。
※水分の取りすぎでカラダに悪影響を及ぼすこともあるようなので
カラダの状態や飲み方に注意が必要です。【参考】
特に、現在治療中の疾病のある方は、事前に医師に相談しましょう。

人生で何人目かの女同士でよかったと思える人に出逢った夜 (2006.6.9)
久しぶりに海沿いのBarを訪れた。
私は見かけによらずお酒が飲めないので
Barで味わうものといえば専らFoodである。(雰囲気や人付き合いは別として)
ディナータイムへ営業時間が変わってから
フードメニューが増えて、ますます魅力的になった。
店長inoco氏特製のドライカレーや牛のワイン煮は本格的で
Barで思いがけず美味しいものに巡り会った感じがする。
そして何よりも余所行きなカンジがしないところが大好きだ。
***
私にとっての「とっておきの食事」は家庭での食事である。
高級店での食事も悪くはないと思うが、何よりも食事には楽しい時間を求めたい。
私の家は家族が揃う時間が少なかった。
両親は共働きで私は兄と歳が離れているので
家族それぞれの生活パターンが異なり
主に祖母と二人での食事が多かった。
皆が揃って食事をすることはまれだったのだが
その年に数回の家族との食事はほとんどがレストランでの食事だった。
父親は旅行業なのでホテル・旅館・レストランには知り合いが多く
よくお店から葉書が届く。
それで休みとなればそこへ行こうということになるのだ。
子供だった私にはそれぞれと距離のあるテーブルについて
かしこまって食事をすることが楽しいとは思えなかった。
もともとおとなしかった私は、輪をかけて押し黙って
ただ、食事をした。
父親の休みが少ないことを憎んだことはないが
それらの葉書を恨めしい目で見たことは何度もある。
そんなわけで、きっと美味しかったであろう料理や安くない空間は
残念ながら、父の期待とはうらはらに
私の中に幸せの印象として残らなかったのである。
※強調して言えばそのような具合ではあるが
もちろん、家族との楽しい時間も沢山過ごしてきた。
念のため誤解なきようこう記しておく。
食事が楽しいものだという認識が出てきたのは20歳を越えてからだ。
一食100円程度の炊き出し朝食をバイトのお姉さんによそってもらい
教習所の空き教室で皆で食べた。
お茶碗にぎゅうぎゅうによそってくれるご飯に具のないお汁。
メインディッシュと思われるカゴメケチャップの味しかしないオムレツ。
毎回納豆と1/2バナナはお約束。
レストランに比べて具材は劣っているが、すごく美味しかったという確証がある。
本当にカラダが喜んで食べているのがわかるのである。
カラダの前向きな姿勢とでも言おうか。
***
閑話休題。
inoco氏の提供してくれる食事にはその要素がある。
適切かどうかは判断に迷うところがあるが小料理屋のおかみさんの印象だ。
同じく料理が好きな女性としてはこんなお料理を出すお店に立ってみたいと
うらやましく思えるのである。
そして、彼女は帰り際に現在試作中のsweetsを出してくれた。
私の仕事に区切りがついたお祝いということだった。
商売であっても自分の節目を見ていてくれる人は大事にしたいし
とにかくお互い相手が幸せそうであることがすごく嬉しかったのだと思う。
何かが解けた瞬間。
女性の場合、一度こうなればたいてい一生の付き合いになる。
女性同士の特権なのだ。

文明開化を遂げた力強い街の 変わることを恐れないしなやかさの中で 若い魂を育もうというのは自然な流れかもしれない (2006.6.4)

天気のいい朝に気分良く目覚めると
元町や下北沢へ行きたくなる。
下北沢は最近なんとなく空気が変わってきているので
友人とのおさんぽで行くとして
一人の時はだいたいお昼少し前の元町を目指す。
横浜・元町は私にとって基本な街だ。
学校を選べといわれればまず元町を考えたし
ドライブや買い物やお茶をするのでも頭に浮かぶ。
この街はおそらく若者が何度行っても楽しめるところではないだろう。
規模が小さくショップも十分とは言えないし
男性にとっては確実に女性に付き合う街になると思う。
しかし、私のペースにあっている。
お出かけとしてももちろん
とりあえず家を出たら行ってしまうような
目的のない自由な時間を過ごす街。
今回は私の元町おひとりさまを
日常をまじえて紹介したいと思います。
***
まずは朝食。
出かける日は理想的なエネルギー消費ができるように
できるだけ食事を取って出かける。
ここ半年、私の朝食にはルールがある。
以下の4群から必ず1点を摂取するようにバランスをとること。
1. 牛乳・乳製品、卵
2. 魚介、肉、豆・豆製品
3. 野菜、芋、果物、こんにゃく・きのこ・海藻類
4. 穀物、油脂、砂糖
ベストなのは12項目全てを1点ずつ摂取すること。
それでいて500キロカロリー以内が鉄則なので
頑張るとフレンチ並みに少量ずつになっていたりする。
※成城石井で購入できる「豆とひじきの健康サラダ」
(キドニービーンズ・ ガルバンゾー・そら豆・ひじき・しめじ
水菜)は、とてもバランスが取れているので毎朝
食べています。
※実家暮らしのありがたみ。
こんなことを書いていますが、実際はボーっとしてふらふら起きていくと
食卓には母の手によってこれらの食事はすでに用意されているのです。
サラダも買ってきてくれるんです。
いくら意志の強い私でも、母の協力なくして続かないのだ。
感謝。
バランスのよい食事を取ることで
体を構成する要素がよい状態へ変化していくのを感じている。
そして、様々な食材を取ることで味わうことを取り戻した気がする。
それだけ食に対する興味が沸くようにもなった。
食事の時間は楽しいものだ。休日の朝食こそ楽しみたい。
新聞やテレビを傍らにそのような気持ちで食事をし
コーヒーを飲みつつインターネットをのぞいて身支度をして出かける。
最寄の茅ヶ崎駅から東海道線で横浜をまわると石川町駅まではおよそ35分。
大船経由で根岸線に乗って石川町駅へ向かうと、約40分。
ここは迷わず後者をチョイスして
小さな香水瓶につめこんできたサウンドに身を委ねながら
窓の外の劇場に目をやる。

私は根岸から山手へ向かってトンネルを抜ける瞬間が大好きだ。
いつかどこかで見た誰かのプロモみたいな
無機的なコンビナートを疾走していると
一瞬の闇を経て
突如としてマンションや民家が立ち並ぶ
横浜の起伏に富んだ緑のある日常の景色が広がる。
underworldのアシッドハウスあたりから
bornslippyに切り替えて余韻に浸っていると
もう一度トンネルを越えて、JR石川町駅に到着する。
年に2度のチャーミングセールに当たらなければそれほど騒がしい街ではないが
お昼前から15時くらいまでは母親世代の客層でにぎわっていたりする。
特にあてのない私はJR石川町駅から元町商店街へ入り
Laura Ashleyで雑貨を、Louis Vuittonでバッグをチェック。
スーパー大好きなのでUNIONでお菓子やペーパーナプキンなどを見たりして
お菓子は我慢してZARAへ。
ZARAには旬なアイテムがたくさんあるが
サイズ、またはデザイン、はたまた素材のせいなのか
着こなすのが難しいアイテムが多い気がする。
しかしそれだけ変り種が多いので
吟味していると1時間などあっという間に経ってしまう。
ひとまず、気になるアイテムを頭にインプットしたら
汐汲坂通りを右に折れて母校へ続く坂の下にある汐汲坂ガーデンへ。
大学時代はここへお昼にきたら午後の授業へ戻ることは少なく
デザートまでしっかり食べておしゃべりを楽しんだ。
以前は深夜まで営業していて、ドライブかたがた来ては
指の隙間から零れ落ちてなくなってしまう砂のごとく
形のない感覚を語り合ったこともあった。
月明かりのガーデンでホットミルクを飲みながら過ごす時間は
感覚を研ぎ澄まし、お互いの土壌が染み渡りやすくなる気がした。
不思議な引力。
こんな空間を提供しているなんて素敵だと思った。
おそらく空間をプロデュースすることへの興味は
このあたりから出てきたのだと思う。

ここで、ランチを食べてひとしきりゆっくりしたら
急な汐汲坂を上り、山手本通りを外国人墓地の方向へ歩く。
異国情緒たっぷりの建物が並び、春には桜も楽しめる。
とにかく私はこの雰囲気が好きなのだ。
しばらく歩いたら山手十番館でお茶をすることもある。
買い物をするつもりのときはここでイメージトレーニングに励んで
衝動買いをしないように努める。
山手十番館は言わずと知れた日本のビール発祥の地。
6月からはビアガーデンもやっているので
元町散策の後、夕刻に向けてここへ歩くのもよい。
見尻坂から再び元町商店街へ下るとウチキパンがある。
家族で来るとこの近くの駐車場に車をつけるので必ず食パンを買っていく。
実はそれ以外のパンを食べたことはないが評判は良く、いつか購入しようと思っている。
※実際ここを通るくらいになるとケーキなどを食べてしまった後だったりするので
購入には至らないという理由もある。
その隣のGAPをのぞいたら、元町プラザを通り過ぎて谷戸橋を渡り
みなとみらい線元町・中華街駅マリンタワー口の交差点を右折して
BARNEYS NEW YORKへ足を伸ばす。
BARNEYS NEW YORKでは、必ずディプティックのキャンドルを見る。
最近、TOCCAのCANDELE DA VIAGGIOも気になっている。
旅行はあまりしないが、仕事でホテル泊まりをした時に
キャンドルを使いたいと思っていた。
私の部屋にはアロマキャンドルがいくつもある。
アロマグッズの延長で買ったり頂いたりしていたのだが
最近では必需品になっている。
夜、部屋で仕事をしたり雑誌を読んでくつろいだりするときには
部屋の明るい暗いに関わらずキャンドルを点ける。
香りで和むのはもちろんだが
火を点すわけだから、室温がほんのり温まる。
この空気が緊張を解してくれる気がしてキャンドルを使う。
最近のお気に入りはVOTIVOのバニラグレープフルーツ。
キャラメルのような甘い香りがして
とろとろに溶けた蝋を食べたくなってしまう。
お気に入りのファブリックに包まれたクッションを抱えて
ゆらゆら揺れるキャンドルの明かりの中で手帳をつけるのが大好きな時間。
そんなときの香りはどこかレトロな花の香りが漂っているバニラ香の甘い趣。
夏目を読んだことがある人ならば聞き覚えのある名前だと思う。
「三四郎」で三四郎が美禰子に見立てた香水だ。
また、江戸川乱歩「暗黒星」でも犯人が現場この香りを残している。
日本で始めて輸入されたフレグランスの香りとして有名である。
花言葉は「献身的な愛」。
ヘリオトロープ[Heliotropium arborescens]

ひととおりフレグランスを見たら元町商店街へ戻り
ROPEやTOMORROWLANDを見ながら
再びZARAへ寄ってみたりして元町のお散歩、終了。
元町にはディナーにもよいお店はたくさんあって
夜の部もまた楽しい街だと思う。
元町カフェから中華街ディナーをして
その後に山下公園沿いやみなとみらい線沿いをぶらぶらしてみるのも乙。
今年のバースデーはこういうコースを考えている。
***
こんなお散歩をしたあとは文章が書きたくなる。
こんなふうにとりとめも無いものだけれど
街を歩きながら紡ぎ出す言葉には
五感から感じたダイナミックな感情が詰まっている。
いつかサルビア北欧日記のように
素敵な旅日記を書いてみたいと思う今日この頃である。

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